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遲速
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ちそく
ふりがな文庫
“
遲速
(
ちそく
)” の例文
新字:
遅速
彼
(
あ
)
の
池
(
いけ
)
を、
朝
(
あさ
)
の
間
(
ま
)
から
日沒
(
につぼつ
)
まで、
歩調
(
ほてう
)
の
遲速
(
ちそく
)
は
論
(
ろん
)
ぜぬ、
大略
(
おほよそ
)
十五時間
(
じふごじかん
)
の
間
(
あひだ
)
に、
幾𢌞
(
いくまは
)
りか、
其
(
そ
)
の
囘數
(
くわいすう
)
の
多
(
おほ
)
いのを
以
(
もつ
)
て
勝利
(
かち
)
とする。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
僅かばかりの
遲速
(
ちそく
)
を言へば、養ひ娘のお冬が一番早くて、妾のお小夜がそれに續き、内儀のお絹が一寸紙入が見えなかつたとやらで、ほんの少し遲れてもとの部屋に歸つたのです。
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
悟
(
さとり
)
の
遲速
(
ちそく
)
は
全
(
まつた
)
く
人
(
ひと
)
の
性質
(
たち
)
で、それ
丈
(
だけ
)
では
優劣
(
いうれつ
)
にはなりません。
入
(
い
)
り
易
(
やす
)
くても
後
(
あと
)
で
塞
(
つか
)
へて
動
(
うご
)
かない
人
(
ひと
)
もありますし、
又
(
また
)
初
(
はじ
)
め
長
(
なが
)
く
掛
(
か
)
かつても、
愈
(
いよ/\
)
と
云
(
い
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
に
非常
(
ひじやう
)
に
痛快
(
つうくわい
)
に
出來
(
でき
)
るのもあります。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたくし
)
も
其
(
それ
)
を
知
(
し
)
らぬではない、けれど
今
(
いま
)
は
容易
(
ようゐ
)
ならざる
急變
(
きふへん
)
の
塲合
(
ばあひ
)
である、一
分
(
ぷん
)
一
秒
(
びやう
)
の
遲速
(
ちそく
)
は
彼方
(
かなた
)
難破船
(
なんぱせん
)
のためには
生死
(
せいし
)
の
堺界
(
わかれめ
)
かも
知
(
し
)
れぬ、
加
(
くは
)
ふるに
本船
(
ほんせん
)
右舷
(
うげん
)
の
當番
(
たうばん
)
水夫
(
すゐふ
)
は
眼
(
め
)
あれども
眼無
(
めな
)
きが
如
(
ごと
)
く
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
聞
(
きゝ
)
道理
(
もつとも
)
の願なり
許
(
ゆる
)
し遣はす
座
(
ざ
)
隔
(
へだ
)
たれば
遲速
(
ちそく
)
あり親子三人
一間
(
ひとま
)
に於て
切腹
(
せつぷく
)
すべければ此所へ參れとの御言葉に用人は
畏
(
かし
)
こまり
此旨
(
このむね
)
奧方
(
おくがた
)
へ申上げれば奧方には
早速
(
さつそく
)
白裝束
(
しろしやうぞく
)
に
改
(
あらた
)
められ此方の一間へ來り給ひ
涙
(
なみだ
)
も
溢
(
こぼ
)
さず
良人
(
をつと
)
の
傍
(
そば
)
に
座
(
ざし
)
て三人時刻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
船長閣下
(
せんちやうかくか
)
、
早
(
はや
)
く、
早
(
はや
)
く、
難破船
(
なんぱせん
)
の
運命
(
うんめい
)
は一
分
(
ぷん
)
一
秒
(
びやう
)
の
遲速
(
ちそく
)
をも
爭
(
あらそ
)
ひますぞ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
遲
部首:⾡
16画
速
常用漢字
小3
部首:⾡
10画
“遲”で始まる語句
遲
遲々
遲緩
遲鈍
遲過
遲參
遲馳
遲櫻
遲歸
遲疑