“遲々”のいろいろな読み方と例文
新字:遅々
読み方割合
ちゝ80.0%
ぐず/\20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遲々ちゝたる春の日、妙に生暖かさが睡りをさそつて、陽が西に廻ると、義理にも我慢の出來なくなるやうな薄霞うすがすんだ空合でした。
お房が周三のモデルになつて、彼の畫室ぐわしつのモデルだいに立つやうになツてから、もう五週間しうかんばかりになる。しか製作せいさく遲々ちゝとして一かう捗取はかどらぬ。辛面やツとかげとひなたが出來たくらゐのところである。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
『やあ、うまい/\、でもよくうごくわい、もう遲々ぐず/\してはられない。』ときふはしつてつて、此時このときすで出來上できあがつてつた紀念塔きねんたふ引擔ひつかついでた。