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遲々
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ちゝ
ふりがな文庫
“
遲々
(
ちゝ
)” の例文
新字:
遅々
遲々
(
ちゝ
)
たる春の日、妙に生暖かさが睡りを
誘
(
さそ
)
つて、陽が西に廻ると、義理にも我慢の出來なくなるやうな
薄霞
(
うすがす
)
んだ空合でした。
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お房が周三のモデルになつて、彼の
畫室
(
ぐわしつ
)
のモデル
臺
(
だい
)
に立つやうになツてから、もう五
週間
(
しうかん
)
ばかりになる。
面
(
しか
)
も
製作
(
せいさく
)
は
遲々
(
ちゝ
)
として一
向
(
かう
)
に
捗取
(
はかど
)
らぬ。
辛面
(
やツと
)
影
(
かげ
)
とひなたが出來た
位
(
くらゐ
)
のところである。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
彼は車の
扉
(
ドア
)
を
閉
(
し
)
めて、外側の自分の席に坐つた。私たちは出發した。私たちの進行は
遲々
(
ちゝ
)
たるもので、十分物を考へる暇があつた。旅もやうやく終りに近づいて來たのが、私には嬉しかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
平次の調べは
遲々
(
ちゝ
)
たるうちに、又もう一つ大變な事が起つてしまひました。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
遲
部首:⾡
16画
々
3画
“遲”で始まる語句
遲
遲速
遲緩
遲鈍
遲過
遲參
遲咲
遲馳
遲歸
遲疑