“ちどん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遅鈍53.8%
痴鈍23.1%
遲鈍15.4%
稚嫩7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小田原の北条家から彼へこう訊ねて来たのが、十一日のことだったとあるほどゆえ、以ていかに関東方面の報道は遅鈍ちどんなものだったかがわかる。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直ぐに彼女からは下品げひんな陳腐なもの、意地惡い、痴鈍ちどんなものとなつて返つて來るのだと分つたときにも、また——私は、決して落着いた堅實な家は持てない。
雷鳥らいちようははひまつの高山植物こうざんしよくぶつ若芽わかめ食物しよくもつとしてゐます。性質せいしつ遲鈍ちどんですから、ひと近寄ちかよつても容易よういげません。つゑたゝけばおとせそうなひくそらを、うろ/\まはつてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
この感覚鋭敏のときにあたり染習せんしゅうせし者は、長ずるに及んでこれをあらためんとほっするもべからざる、なお樹木の稚嫩ちどんなるとき、これを撓屈とうくつすれば、長ずるにおよんでついにこれをなおくすべからざるがごとし。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)