“下品”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げひん59.1%
げぼん31.8%
げび4.5%
やすい4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なに下品げひんそだつたからとて良人おつとてぬことはあるまい、ことにおまへのやうな別品べつぴんさむではあり、一そくとびにたま輿こしにもれさうなもの
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小宮君も注意したように恋の句、ことに下品げぼんの恋の句に一面滑稽味こっけいみを帯びているのがある。これは芭蕉前後を通じて俳諧道に見らるる特異の現象であろう。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おまけに人情はすすどうて、人がらの下品げびていることは、京から西には見られぬことじゃ
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
年は四十ばかりで、かろからぬ痘痕いもがあッて、口つき鼻つきは尋常であるが、左の眼蓋まぶた眼張めっぱのようなきずがあり、見たところの下品やすい小柄の男である。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)