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げひん
ふりがな文庫
“
下品
(
げひん
)” の例文
何
(
なに
)
も
下品
(
げひん
)
に
育
(
そだ
)
つたからとて
良人
(
おつと
)
の
持
(
も
)
てぬ
事
(
こと
)
はあるまい、
殊
(
こと
)
にお
前
(
まへ
)
のやうな
別品
(
べつぴん
)
さむではあり、一
足
(
そく
)
とびに
玉
(
たま
)
の
輿
(
こし
)
にも
乘
(
の
)
れさうなもの
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その後私は佛蘭西の農民も見たが、彼等の最も優れたものでさへも、モオトンの娘達に較べると、無智で
下品
(
げひん
)
で
野呂間
(
のろま
)
だと思はれた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
下品
(
げひん
)
の縮の事は
姑舎
(
しばらくおい
)
て
論
(
ろん
)
ぜず。
中品
(
ちゆうひん
)
以上に用ふるを
績
(
うむ
)
にはうむ
所
(
ところ
)
の
座
(
ざ
)
をさだめおき、
体
(
たい
)
を正しくなし
呼吸
(
こきふ
)
につれて
手
(
て
)
を
動
(
はたらか
)
せて
為作
(
わざ
)
をなす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
やゝおもしろさにつり
込
(
こ
)
まれて、
下品
(
げひん
)
な
歌
(
うた
)
もないでもありません。けれども、
歌
(
うた
)
よみとしては
勝
(
すぐ
)
れた
人
(
ひと
)
といふことが
出來
(
でき
)
ます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
總
(
そう
)
じて
江戸
(
えど
)
は
人間
(
にんげん
)
の
調子
(
てうし
)
が
輕
(
かる
)
うて、
言葉
(
ことば
)
も
下
(
した
)
にござります。
下品
(
げひん
)
な
言葉
(
ことば
)
の
上
(
うへ
)
へ、
無暗
(
むやみ
)
に「お」の
字
(
じ
)
を
附
(
つ
)
けまして、
上品
(
じやうひん
)
に
見
(
み
)
せようと
企
(
たくら
)
んで
居
(
を
)
ります。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
ゆえに目
覚
(
ざ
)
めているとき、つねに高きよいことを思うものは、夢にもまた
下品
(
げひん
)
な、
紊
(
みだ
)
れたことを見ぬものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
私
(
わたくし
)
はこの
小娘
(
こむすめ
)
の
下品
(
げひん
)
な
顏
(
かほ
)
だちを
好
(
この
)
まなかつた。それから
彼女
(
かのぢよ
)
の
服裝
(
ふくさう
)
が
不潔
(
ふけつ
)
なのもやはり
不快
(
ふくわい
)
だつた。
最後
(
さいご
)
にその二
等
(
とう
)
と三
等
(
とう
)
との
區別
(
くべつ
)
さへも
辨
(
わきま
)
へない
愚鈍
(
ぐどん
)
な
心
(
こころ
)
が
腹立
(
はらだ
)
たしかつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし『竹取物語』のあの
個条
(
かじょう
)
が、やや
下品
(
げひん
)
な
諧謔
(
かいぎゃく
)
を目的とし、子安という言葉には別にちがった内容がありそうにも無いのだから、やはり今日と同じような連想と俗信とが
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
第
(
だい
)
二に、きみのまえではいいにくいことだが、
役人
(
やくにん
)
ぜんたいが
下品
(
げひん
)
なことだ。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
下品
(
げひん
)
でも
不潔
(
ふけつ
)
でもないんですけれど、やはり女遊びにちがいありません。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
然
(
さ
)
うだ、うちたての
蕎麥
(
そば
)
は、
蕎麥
(
そば
)
の
下品
(
げひん
)
では
斷
(
だん
)
じてない。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
またしてもくちずさむ、
下品
(
げひん
)
なる
港街
(
みなとまち
)
の
小唄
(
こうた
)
。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
恐
(
おそ
)
らく
口
(
くち
)
から
出任
(
でまか
)
せに、
大
(
たい
)
して
苦勞
(
くろう
)
なしに
作
(
つく
)
つたとおもはれますが、それが
皆
(
みな
)
下品
(
げひん
)
でなく、あっさりとほがらかに
明
(
あか
)
るい
氣持
(
きも
)
ちで
詠
(
よ
)
み
上
(
あ
)
げられてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
直ぐに彼女からは
下品
(
げひん
)
な陳腐なもの、意地惡い、
痴鈍
(
ちどん
)
なものとなつて返つて來るのだと分つたときにも、また——私は、決して落着いた堅實な家は持てない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何
(
ど
)
うで
下品
(
げひん
)
に
育
(
そだ
)
ちました
身
(
み
)
なれば
此樣
(
こん
)
な
事
(
こと
)
して
終
(
おは
)
るのでござんしよと
投出
(
なげだ
)
したやうな
詞
(
ことば
)
に
無量
(
むりよう
)
の
感
(
かん
)
があふれてあだなる
姿
(
すがた
)
の
浮氣
(
うはき
)
らしきに
似
(
に
)
ず一
節
(
ふし
)
さむろう
樣子
(
やうす
)
のみゆるに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すなわちこの鉤をまわして
占
(
うらな
)
いをした目的は、最初は決して
下品
(
げひん
)
なものではなかったのを、のちに酒飲みは盃をさす人をきめるために、子どもはただおならの
主
(
ぬし
)
を見つける戯れだけに用いて
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「どつちかと云ふと餘り見ない顏だねえ。
下品
(
げひん
)
とか墮落だとかいふやうなところはちつともない。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そしてやはり、
下品
(
げひん
)
すぎるといふ
程
(
ほど
)
でなく
出來
(
でき
)
てゐるのは、
人格
(
じんかく
)
によるのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
品
常用漢字
小3
部首:⼝
9画
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