“痴鈍”の読み方と例文
読み方割合
ちどん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
痴鈍ちどんな童、故あって、郷里にもうとまれ、とかく、肉親はらからたちとも、折合いのむずかしい者故、長く、当家の下僕のうちになと、飼いごろしに
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直ぐに彼女からは下品げひんな陳腐なもの、意地惡い、痴鈍ちどんなものとなつて返つて來るのだと分つたときにも、また——私は、決して落着いた堅實な家は持てない。
解らなかない、解ってるよ。なれないにきまってるんだ。はばかりながらここまで来るには相当の修業がるんだからね。いかに痴鈍ちどんな僕といえども、現在の自分に対してはこれでしろ
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)