“痴戯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぎ60.0%
いたずら20.0%
ちき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあそれからは、ここを痴戯ちぎの池として、鴛鴦えんおうの濡れ遊ばない日はなかった。西門慶も熱々あつあつに通ってくるが、むしろ金蓮こそ今は盲目といっていい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「情死じゃアねえが、大方痴戯いたずらはてだろうよ」「いや、菊屋のかみさんが残酷ひどいからだ、以前このまえもあそこの下女で井戸へ飛んだ者がある」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一体ヱネチアと云ふ土地ではさうせずにはゐられぬ事になつてゐる。君も己もヱネチアの子だから為様しやうが無い。二人の痴戯ちきを窮めるのを見て、レオネルロは微笑ほゝゑんだ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)