“ちき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知己74.8%
稚気17.5%
稚氣1.9%
穉気1.9%
千切1.0%
地気1.0%
地紀1.0%
痴戯1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八丁堀の笹野の旦那、すなはち與力筆頭の笹野新三郎は、平次に取つては第一番の知己ちきでもあり、恩人でもあつたのです。
ましてやいま、天下に一国の領土もなく、一城の知己ちきもない伊那丸いなまるに、安全な通路というものがあろうはずはない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はるかに、元康のほうが、信長よりは大人おとなの感じだった。稚気ちきというようなものは、元康には少しも見えなかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それらの感情は新しい画工のいわば稚気ちきを帯びた新画風と古めかしい木板摺の技術と相俟あいまって遺憾なく紙面に躍如としている。
名物めいぶつ切干大根きりぼしだいこんあまいにほひをなつかしんで、手製てせいののりまきしか稚氣ちきあいすべきことは
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
文化ぶんくわ發達はつたつしてれば、自然しぜん何處どこ漠然ばくぜんとして稚氣ちきびてるやうな面白おもしろ化物思想ばけものしさうなどをれる餘地よちくなつてるのである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
『万葉集』の歌は文学的に作為せしものに非れども、穉気ちきありて俗気なき処かへつて文学的なる者多し。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかし女では悪・君子とか、悪・八重子なぞという荊冠の名前はない、悪小説家、悪作家という者がいたら、私なぞ悪文のかんむりはうにつけられているし、私自身も悪作家といわれた方がはるかに他の美名を貰うより潔い、だからこそ、この物語の穉気ちきを自ら好むのである。
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
すすけた黄褐色おうかっしょく千切ちきがたあるいは分銅形をしたものの、両端にぼんやり青みがかった雲のようなものが見える。
錯覚数題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
第一節は「地気ちき雪と成る弁」であって、天地の間に、三つのへだてがあって、地に近い温際おんさいから地気が昇って行って冷際れいさいいたって、温かなる気が消えて雨や雪になるという話が書いてある。
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
文はよく地紀ちき
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人の痴戯ちきを窮めるのを見て、レオネルロは微笑ほゝゑんだ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)