トップ
>
稚気
ふりがな文庫
“稚気”のいろいろな読み方と例文
旧字:
稚氣
読み方
割合
ちき
93.3%
おさなぎ
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちき
(逆引き)
十余年前、『親馬鹿の記』を書いたときの私には、まだ心のゆとりがあり、
自嘲的
(
じちょうてき
)
な言葉にも、人生を
諷刺
(
ふうし
)
するだけの
稚気
(
ちき
)
があった。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
山浦環は、又の名を
内蔵助
(
くらのすけ
)
とも
称
(
い
)
った。まだ
二十歳
(
はたち
)
ぐらいで、固く
畏
(
かしこ
)
まって坐った。黒い
眸
(
ひとみ
)
には、どこかに
稚気
(
ちき
)
と
羞恥
(
はにか
)
みを持っていた。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
稚気(ちき)の例文をもっと
(28作品)
見る
おさなぎ
(逆引き)
皺面
(
じゅうめん
)
つくり涙は出れど、
稚気
(
おさなぎ
)
に
讃
(
ほ
)
められたさがいっぱいに、こちゃ泣きはせぬわいと額を
撫
(
な
)
でて泣顔を、隠す心はさすがにも名に負う武士の種なりき。〔
伽羅千代萩
(
めいぼくせんだいはぎ
)
〕
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
或は苦労が
上辷
(
うわすべ
)
りをして心に
浸
(
し
)
みないように、
何時迄
(
いつまで
)
も
稚気
(
おさなぎ
)
の失せぬお坊さん
質
(
だち
)
の人もあるが、大抵は皆私のように苦労に
負
(
め
)
げて、年よりは老込んで、
意久地
(
いくじ
)
なく
所帯染
(
しょたいじ
)
みて了い
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
稚気(おさなぎ)の例文をもっと
(2作品)
見る
“稚気”の意味
《名詞》
稚気(ちき)
子供っぽく、無思慮で感情がそのまま外に出る様子。
(出典:Wiktionary)
稚
常用漢字
中学
部首:⽲
13画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“稚気”で始まる語句
稚気満
稚気離
検索の候補
稚気満
稚気離
高慢稚気
“稚気”のふりがなが多い著者
木下尚江
吉川英治
中里介山
二葉亭四迷
尾崎士郎
中島敦
江戸川乱歩
徳田秋声
谷崎潤一郎
夏目漱石