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稚氣
名物と
聞く
切干大根の
甘いにほひをなつかしんで、
手製ののり
卷、
然も
稚氣愛すべきことは、あの
渦卷を
頬張つたところは、
飮友達は
笑はば
笑へ、なくなつた
親どもには
褒美に
預からうといふ
春秋の
花紅葉對にして
揷す
簪の
造物ならねど
當座の
交際姿こそはやさしげなれ
智慧宏大と
聞くは
此人すがりて
見ばやとこれも
稚氣さりながら
姿に
知れぬは
人の
心笑ひものにされなばそれも
恥かし
何とせんと
思ふほど
兄弟ある
人羨ましくなりてお
兄樣はおやさしいとかお
前さま
羨ましと
口を