“稚児髷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちごまげ85.7%
ちごわ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼を開けて見ると、稚児髷ちごまげうた女の子が燈籠を持って枕頭まくらもとに立っていた。しかし、彭は相手になるのが面倒であったから、ぐるりと寝返りして壁の方を向いた。
荷花公主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いずれも前もって渡された洋行心得書を懐中ふところにし、成業帰朝の上は婦女の模範ともなれとの声に励まされ、稚児髷ちごまげに紋付振袖ふりそでの風俗で踏み出したとのことであるが
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
自然その左手に気高くほおづえついて眠っている稚児髷ちごわの美少年が、よけいな物になって、説明に行詰まってしまいます。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)