“稚拙”の読み方と例文
読み方割合
ちせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてその十字架の上には、稚拙ちせつな受難の基督キリストが、高々と両腕をひろげながら、手ずれた浮き彫の輪廓を影のやうにぼんやり浮べてゐた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
うっかりけると、やぶれそうにまだれている墨色すみいろで、それは少年のふでらしく、まことに稚拙ちせつな走りがき。読みくだしてみると、その文言もんごんは——。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まったく、現代いまで申せば、民芸とでもいうのでしょうか。稚拙ちせつがおもしろみの木彫りとしか、素人しろうとの眼にうつらない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)