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稚拙
ふりがな文庫
“稚拙”の読み方と例文
読み方
割合
ちせつ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちせつ
(逆引き)
さうしてその十字架の上には、
稚拙
(
ちせつ
)
な受難の
基督
(
キリスト
)
が、高々と両腕をひろげながら、手ずれた浮き彫の輪廓を影のやうにぼんやり浮べてゐた。
南京の基督
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
うっかり
開
(
あ
)
けると、
破
(
やぶ
)
れそうにまだ
濡
(
ぬ
)
れている
墨色
(
すみいろ
)
で、それは少年の
筆
(
ふで
)
らしく、まことに
稚拙
(
ちせつ
)
な走り
書
(
がき
)
。読みくだしてみると、その
文言
(
もんごん
)
は——。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まったく、
現代
(
いま
)
で申せば、民芸とでもいうのでしょうか。
稚拙
(
ちせつ
)
がおもしろみの木彫りとしか、
素人
(
しろうと
)
の眼にうつらない。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
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(15作品)
見る
“稚拙”の意味
《形容動詞》
幼稚で下手なさま。
(出典:Wiktionary)
稚
常用漢字
中学
部首:⽲
13画
拙
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
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