“稚心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おさなごころ42.9%
をさなごゝろ28.6%
ちしん14.3%
をさなごころ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稚心おさなごころにもし余が姉に代りて死に得るものならばと、心から思うたことを今も記憶している。
我が子の死 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
自分は其時稚心をさなごゝろにも猶この葬式が普通でない事、見すぼらしい事を知つて、行く路々ひそかに肩身の狹くなるを感じたのであつた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ふしくれだった腕をかっ! と打ったまではいいが、深夜の冷気が膚にしみたらしく、その拍子にハアクシャン! と一つ大きなくしゃみをすると、自分ながらいまの稚心ちしんがおかしかったとみえ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
自分は其時稚心をさなごころにも猶この葬式が普通でない事、見すぼらしい事を知つて、行く路々ひそかに肩身の狭くなるを感じたのであつた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)