“ちしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
智真20.0%
智深20.0%
地心20.0%
地神20.0%
稚心20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一山の大道場は文殊院もんじゅいんといって、結構けっこう壮麗、七堂の伽藍がらん多宝塔たほうとうの美は翠色にえ、七百の出家たちの上にある碩学せきがく智真ちしん長老といって、私とは兄弟分ともいえる仲でして
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、頭陀袋から智真ちしん長老の手紙を取出して、役僧に渡し、一堂に座してその沙汰を待った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
智深ちしんは、その人をむしろに迎え、名乗りあってから、一さんけんじた。おとこおとこを知り、道は道に通ずとか。二人はたちどころに、肝胆かんたん相照あいてらして
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち、新発意の僧名は“智深ちしん”と名づけられたのだ。——書記からその度牒を手渡されると、これで彼も形だけは出家なみの一人となったわけである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひゞく地心ちしんほねこほ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
されば女人によにんの御身として、かかる濁世末代ぢよくせいまつだいに、法華經を供養しましませば、梵王ぼんわう天眼てんがんを以て御覽じ、帝釋たいしやくたなそこを合せてをがませたまひ、地神ちしん御足みあしをいただきてよろこ
ふしくれだった腕をかっ! と打ったまではいいが、深夜の冷気が膚にしみたらしく、その拍子にハアクシャン! と一つ大きなくしゃみをすると、自分ながらいまの稚心ちしんがおかしかったとみえ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)