“盞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さん44.6%
さかずき25.0%
さかづき19.6%
さら5.4%
うき1.8%
1.8%
コップ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おいそぎでなかったら一さんととのえましょうか、わたくしはお相手がなりませんけれども、そのうちにはくらんどがみえましょう」
日本婦道記:松の花 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
大人は、自分には二度まで夫人を殺しただけ、さかずきの数の三々九度、三度の松風、ささんざの二十七度で、婚姻の事には馴れてござる。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そは好趣味ありと謂ふべし。さらば、即興詩人の君、アヌンチヤタの健康を祝して一杯ひとつきを傾けてん。(我は苦痛を忍びてさかづきうちあはせたり。)
しろがねひもは永久に解けたのではなく、またこがねさらは償いがたいほど砕けたのでもない(6)のだ。だがいったいそのあいだ霊魂はどこにあったのか?
かく歌ひて、すなはちうきひして四六項懸うながけりて四七、今に至るまで鎭ります。こを神語かむがたり四八といふ。
さりとも一のがれがたければ、いつしかあつうりて、むね動悸どうきのくるしうるに、づしてはまねどもひとしらぬうちにとにはでゝいけ石橋いしばしわたつて築山つきやま背後うしろ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「それは何でござんすね。」と、叔母はうす橙色オレンジいろのそのコップを遠くからすかして見た。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)