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盞
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さかづき
ふりがな文庫
“
盞
(
さかづき
)” の例文
そは好趣味ありと謂ふべし。さらば、即興詩人の君、アヌンチヤタの健康を祝して
一杯
(
ひとつき
)
を傾けてん。(我は苦痛を忍びて
盞
(
さかづき
)
を
碰
(
うちあは
)
せたり。)
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
思
(
おも
)
へ
君
(
きみ
)
……
式
(
しき
)
九獻
(
くこん
)
の
盞
(
さかづき
)
よりして
以來
(
このかた
)
、
初
(
はじ
)
めて
胸
(
むね
)
に
通
(
とほ
)
りたる
甘
(
あま
)
く
清
(
すゞし
)
き
露
(
つゆ
)
なりしを。——
見
(
み
)
たのかい——いや、われ
聞
(
き
)
く。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
白みを帯びた緑の、女の指のやうにしなやかに躍つてゐる葉のむらがりと、爪さきで軽く
弾
(
はじ
)
いたら、
冴
(
さ
)
え切つた金属性の響でも立てさうな、金と銀との花の
盞
(
さかづき
)
。
水仙の幻想
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
食机
(
おしき
)
の上に
盆鉢
(
わんばち
)
が並び、そこに馳走の数々が盛られ、首長の
瓶子
(
へいし
)
には酒が充たされ、大
盞
(
さかづき
)
が添えられてあり、それらの前に刺繍を施した
茵
(
しとね
)
が、
重々
(
あつあつ
)
と敷かれてあったからである。
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と
漸々
(
だん/″\
)
盞
(
さかづき
)
がまはつて
参
(
まゐ
)
るに
従
(
したが
)
つて、二人とも
眼
(
め
)
の
縁
(
ふち
)
ほんのり
桜色
(
さくらいろ
)
となりました。小
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
誤って花瓶や
盞
(
さかづき
)
を地に落した時も散り敷く落葉は布団のように軟なために
瑕
(
きず
)
一ツつきもしなかった。終日樹の下に画幅や古書を投棄てて置いても乾いた枯葉の為に少しも湿める虞がなかった。
写況雑記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
見おこせたまへ
盞
(
さかづき
)
を、げに
美
(
うる
)
はしき
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
小舟には、人々
盞
(
さかづき
)
を干し
パステルの竜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
人々は生面の客あるを見ても、絶て怪み
訝
(
いぶか
)
ることなく、我に
榻
(
こしかけ
)
を與へて坐せしめ、我に
盞
(
さかづき
)
を與へて飮ましめ、
肴
(
さかな
)
せんとて
鹽肉團
(
サラメ
)
をさへ
截
(
き
)
りてくれたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
宴會
(
えんくわい
)
と
云
(
い
)
ふが、
優
(
やさ
)
しい
心
(
こゝろ
)
ざしの
人
(
ひと
)
たちが、なき
母親
(
はゝおや
)
の
追善
(
つゐぜん
)
を
營
(
いとな
)
んだ、
其
(
そ
)
の
席
(
せき
)
に
列
(
つら
)
なつて、
式
(
しき
)
も
盞
(
さかづき
)
も
濟
(
す
)
んだ、
夏
(
なつ
)
の
夜
(
よ
)
の十
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎを、
袖崎
(
そでさき
)
と
言
(
い
)
ふ、………
今年
(
ことし
)
東京
(
とうきやう
)
の
何某大學
(
なにがしだいがく
)
の
國文科
(
こくぶんくわ
)
を
卒業
(
そつげふ
)
して
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
擧
(
あ
)
ぐるは
玻瓈
(
はり
)
の
盞
(
さかづき
)
、それのみかは
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
遠
(
をち
)
の船、さながら
幸
(
さち
)
の
盞
(
さかづき
)
と。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
盞
(
さかづき
)
たとへさそひひくも
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
つかれなり、うまし
盞
(
さかづき
)
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
かたみにあぐる
盞
(
さかづき
)
に
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
その
盞
(
さかづき
)
を誰か汲む。
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
盞
(
さかづき
)
にしたみし酒は
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
死の
盞
(
さかづき
)
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
盞
漢検1級
部首:⽫
13画
“盞”を含む語句
一盞
酒盞
洋盞
素盞嗚尊
燈盞
金盞花
火盞
小盞
玉盞
灯盞
素盞男命
瓶盞
玻璃盞
加盞
素盞嗚
素盞鳴尊
金盞銀台
花卓玉盞
素盞鳴命
素盞雄尊
...