“瑕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きず97.8%
2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その鈍いおちつき、救われないひとりよがり——AH! 私のろんどんはきずだらけな緩動映画スロウ・モウションの、しかもやり切れない長尺物だ。
彼女は富子と同い年の廿四で、眼の細いのと髪の毛のすこし縮れているのとをきずにして、色白の品の好い立派な女振りであった。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
船頭はあすこには山がないと言って怪しんでいると、一艘の綺麗な船がを迎えにきた。瑕がその船に乗って山の麓へ行ってみると、宮殿があってその中に毅が笑っていた。
柳毅伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
随斎が撰した『房山集』の序に「予ハすなわチ竹渓先生ト忘年ノ交ヲかたじけのフス。子寿モマタ推シテ父執トナシ時時来ツテソノ文字ヲ質ス。予乃チソノ美ヲ賛揚シソノヲ指摘ス。子寿欣然きんぜんトシテコレヲ受ケ改メズンバカザルナリ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)