“瑕瑾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきん76.8%
きず23.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別段當家の瑕瑾かきんになるわけではないが、出來ることなら表沙汰にはし度くないと思つたが大奧樣のお言葉に反くわけにも參らぬでな
内々清心庵あまでらにいらっしゃることを突留めて、知ったものがあって、せんにもう旦那様に申しあげて、あら立ててはお家の瑕瑾かきんというので
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その本の中に「貧乏は瑕瑾きずではない。」という俚諺ことわざを見出して云うことには、「わたしね、それを読んで、おじさんのことを聯想したわ。」
落穂拾い (新字新仮名) / 小山清(著)
「若様は急に命にかかわる事もありますまい。それより大事なのは、お家の瑕瑾きずにもなる縄付の始末です。利助はいつ頃ここを出かけました」