“瑜瑕”の読み方と例文
読み方割合
ゆか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故人の瑜瑕ゆか並びおおわざる全的生活は他日再び伝うる機会があるかも知れないが、今日はマダその時機でない。かつおのずから別に伝うる人があろう。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
この瑜瑕ゆか並びおおわない特有の個性のありのままを少しも飾らずに暴露ぶちまけた処に椿岳の画の尊さがある。
瑜瑕ゆか並びおおわざる赤裸々の沼南のありのままを正直に語るのは、沼南を唐偏木とうへんぼくのピューリタンとして偶像扱いするよりも苔下の沼南は微笑を含んでかえって満足するであろう。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)