“微瑕”の読み方と例文
読み方割合
びか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れどもゴンクウルは衆にさきんじて浮世絵に着目したる最初の一人いちにんたり。その著歌麿伝の価値はかくの如き白璧はくへき微瑕びかによりて上下じょうげするものにあらず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
姫宮の教育は最高の女性を作り上げる覚悟で、微瑕びかもない方にして、一生を御独身でお暮らしになってもあぶなげのない素養をつけたいものですね。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
と云ふのは少し大雑把おほざつぱである。牛込うしごめ矢来やらいは、本郷ほんがう一帯の高地にははひらない筈である。けれどもこれは、白壁はくへき微瑕びかを数へる為めにあげたのではない。
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)