“大雑把”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおざっぱ90.0%
おほざつぱ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「白磁とか青磁とか、そう大雑把おおざっぱに云われては敵わん、それは白磁の内でも『饒州じょうしゅうの白』と云って唐来の珍物じゃ」
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しかし無論、道庵流に皮肉に見ることなどは知らないし、武芸者の大雑把おおざっぱな頭に、海老蔵の名前だけがしみ込んでいるものですから、その絵ビラを見て
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と云ふのは少し大雑把おほざつぱである。牛込うしごめ矢来やらいは、本郷ほんがう一帯の高地にははひらない筈である。けれどもこれは、白壁はくへき微瑕びかを数へる為めにあげたのではない。
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)