“びか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼻下42.9%
微瑕38.1%
美化9.5%
美花4.8%
美果4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくですか、ぼくは』とよどんだをとことしころ二十七八、面長おもながかほ淺黒あさぐろく、鼻下びかき八ひげあり、人々ひと/″\洋服やうふくなるに引違ひきちがへて羽織袴はおりはかまといふ衣裝いでたち
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
姫宮の教育は最高の女性を作り上げる覚悟で、微瑕びかもない方にして、一生を御独身でお暮らしになってもあぶなげのない素養をつけたいものですね。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
このゆえ天然てんねんにあれ、人事にあれ、衆俗しゅうぞく辟易へきえきして近づきがたしとなすところにおいて、芸術家は無数の琳琅りんろうを見、無上むじょう宝璐ほうろを知る。俗にこれをなづけて美化びかと云う。その実は美化でも何でもない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すなわち Delphinium grandiflorum L. と呼ぶ陸生宿根草本りくせいしゅっこんそうほんで、藍色あいいろ美花びかを一花穂かすいに七、八花も開くものである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
美花びかを開くアヤメはマコモの中にはなく、マコモの中にえているアヤメは、つまらぬ不顕著ふけんちょな緑色の細かい花が、グロ的な花穂かすいをなしているにすぎなく
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
とはいえ去燕雁来きょえんがんらいの季節である。洛内の旅舎は忙しい。諸州から秋の新穀しんこく鮮菜せんさい美果びかなどおびただしく市にはいってくるし、貢来こうらいの絹布や肥馬も輻輳ふくそうして賑わしい。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)