“引違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきちが75.0%
ひきたが25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくですか、ぼくは』とよどんだをとことしころ二十七八、面長おもながかほ淺黒あさぐろく、鼻下びかき八ひげあり、人々ひと/″\洋服やうふくなるに引違ひきちがへて羽織袴はおりはかまといふ衣裝いでたち
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
人々は縁下えんしたより、ばらばらとその行くほうを取巻く。お沢。遁げつつ引返ひきかえすを、神職、追状おいざま引違ひきちがえ、帯ぎわをむずと取る。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お酉さまへ諸共もろともにと言ひしを道引違ひきたがへて我がかたへと美登利の急ぐに、お前一処には来てくれないのか、何故其方そつちへ帰つてしまふ、あんまりだぜと例の如く甘へてかかるを振切るやうに物言はずけば
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とりさまへ諸共もろともにとひしをみち引違ひきたがへてかたへと美登利みどりいそぐに、おまへしよにはれないのか、何故なぜ其方そつちかへつて仕舞しまふ、あんまりだぜとれいごとあまへてかゝるを振切ふりきるやうに物言ものいはずけば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)