“振切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふりき80.0%
ふりきつ6.7%
ふりきり6.7%
ふりもぎ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いうことは素気そっけないが、話を振切ふりきるつもりではなさそうで、肩をひとゆすりながら、くわを返してつちについてこっちの顔を見た。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はなちて申けるに利兵衞は何共返答へんたふなく其儘そのまゝ振切ふりきつて奧へ入ければ吉三郎はあきはて頼切たのみきつたる利兵衞が斯の如くの所存しよぞんなれば所詮しよせんまたあうたりとも取上べき樣なし我が身一人ならば此處このところにて自殺じさつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞で出懸でかけしまゝ私しも病氣ながら起上おきあがり止る桐油とうゆそで振切ふりきり首途かどで
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして斯う事が面倒になっては又什麽どんなに遇わされるかも知れないと思って、手早く振切ふりもぎって、一目散に自分のへやに逃込んだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)