美化びか)” の例文
園養のハナショウブを美化びかせんがために、いてこの歌を引用し、付会ふかいしているのは笑止しょうしの至りである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
このゆえ天然てんねんにあれ、人事にあれ、衆俗しゅうぞく辟易へきえきして近づきがたしとなすところにおいて、芸術家は無数の琳琅りんろうを見、無上むじょう宝璐ほうろを知る。俗にこれをなづけて美化びかと云う。その実は美化でも何でもない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)