“金盞花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんせんか81.8%
きんせんくわ18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今、彼のすぐ眼の前の地面に金盞花きんせんかや矢車草の花が咲き、それから向うの麦畑のなかに一本のなしの木が真白に花をつけていた。
永遠のみどり (新字新仮名) / 原民喜(著)
こいつは簡単な方法で煙草でも玉蜀黍とうもろこしでも大成功、金盞花きんせんかという花では、この薬を使って直径が普通の倍もある見事な花を咲かせたそうです——
火星の魔術師 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
黄金色わうごんいろ金盞花きんせんくわ、男の夢にかよつてこれとちぎ魑魅すだまのものすごあでやかさ、これはまた惑星わくせいにもみえる、或は悲しい「夢」の愁の髮に燃える火。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
此処にあらかじめ遊蝶花、長命菊、金盞花きんせんくわ、縁日名代の豪のもの、白、紅、絞、濃紫こむらさき、今を盛に咲競ふ、中にも白き花紫雲英はなげんげ、一株方五尺にはびこり、葉の大なることたなそこの如く、茎の長きこと五寸
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)