“金雀花”の読み方と例文
読み方割合
えにしだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オルガンティノは気味悪そうに、声のした方をかして見た。が、そこには不相変あいかわらず仄暗ほのぐらい薔薇や金雀花えにしだのほかに、人影らしいものも見えなかった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
身にはぼろをまとい、ベルヴィルの丘で折り取った一枝の金雀花えにしだを手にしていたが、ある古物商の店先に騎馬用の古いピストルが一つあるのに目を止めた。
実際、私たちが今近づいているのは島でも非常に気持のよい処であった。かおりの強い金雀花えにしだや、花の咲いている多くの灌木が、ほとんど草に取って代っていた。