“金雀枝”の読み方と例文
読み方割合
えにしだ100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは、乳色をした小川の流れが、書割一体を蛇のようにのたくっていて、中央には、金雀枝えにしだの大樹があり、そのかたわらを、淡藍色のテープで作られている、小川の仕掛が流れていた。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこには、数株の金雀枝えにしだがいっぱい花をつけて、紙面と磯五の顔とに黄いろく照りはえていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
金雀枝えにしだの茂みのかげから美々しく着飾ったコサック騎兵が今にも飛び出して来そうな気さえして、かれも心の中では、年甲斐もなく、小桜おどしよろいに身をかためている様なつもりになって
花燭 (新字新仮名) / 太宰治(著)
停車場の棚に金雀枝えにしだがいっぱい咲いていた——三浪津さんろうしんの駅。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
金雀枝えにしだの花咲く頃は
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
春曙の薄桃いろの薄紫の濃緑の水浅黄の橙いろのいろいろさまざまの彩雲いろぐもが、美しく頭上の空いっぱいに棚引き、今をさかりの花蘇枋はなすおう粉米桜こごめざくら連翹れんぎょう金雀枝えにしだ辛夷こぶしや白木蓮の枝々を透してキラキラ朝日がかがやきそめてきていた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
半間の床の間に、投げ入れた金雀枝えにしだがさしてあった。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
金雀枝えにしだ
のきばすずめ (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
すると、それには対流の関係で、下行する気流が起る道理だから、当然頭上の金雀枝えにしだの花弁はあたりに散らばらず、その気流なりに、裳裾の中へ落ちて行くだろう。然しその花弁には、多分クラーレあたりの、皮膚を痳痺させる毒物が塗られていたに違いない。それが、幡江の鼻から吸収されるので、次第に全身が気懶るくなって行く。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
金雀枝えにしだ
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)