トップ
>
金雀花
>
えにしだ
ふりがな文庫
“
金雀花
(
えにしだ
)” の例文
オルガンティノは気味悪そうに、声のした方を
透
(
す
)
かして見た。が、そこには
不相変
(
あいかわらず
)
、
仄暗
(
ほのぐら
)
い薔薇や
金雀花
(
えにしだ
)
のほかに、人影らしいものも見えなかった。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
身にはぼろをまとい、ベルヴィルの丘で折り取った一枝の
金雀花
(
えにしだ
)
を手にしていたが、ある古物商の店先に騎馬用の古いピストルが一つあるのに目を止めた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
実際、私たちが今近づいているのは島でも非常に気持のよい処であった。
香
(
かおり
)
の強い
金雀花
(
えにしだ
)
や、花の咲いている多くの灌木が、ほとんど草に取って代っていた。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
髮に
微笑
(
ほゝゑみ
)
を含んで清い
小川
(
をがは
)
の岸に寄りかかる
少女子
(
をとめご
)
、
金雀花
(
えにしだ
)
、金髮の
金雀花
(
えにしだ
)
、
色白
(
いろじろ
)
の
金雀花
(
えにしだ
)
、
清淨
(
しやうじやう
)
な
金雀花
(
えにしだ
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
今から丁度二年前の
金雀花
(
えにしだ
)
の咲く春であった。
物凄き人喰い花の怪
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
なぜなら、私は自分のいた処にじっとしていられなくて、再び土手へ這い上ったからで、そこから、頭を
金雀花
(
えにしだ
)
の茂みの後に隠して、私の家の前の街道を見渡そうと思ったのである。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
それはまた事によると、祭壇の前に捧げられた、
水々
(
みずみず
)
しい
薔薇
(
ばら
)
や
金雀花
(
えにしだ
)
が、匂っているせいかも知れなかった。彼はその祭壇の
後
(
うしろ
)
に、じっと頭を垂れたまま、熱心にこう云う祈祷を凝らした。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
金髮
(
きんぱつ
)
の
金雀花
(
えにしだ
)
よ、夢ばかりみてゐる
纖弱
(
かよわ
)
い木、わたしの悲しい心の
悦
(
よろこび
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
金雀花
(
えにしだ
)
の
中
(
なか
)
で
外套
(
まはし
)
を
羽織
(
はお
)
つたまま、
横向
(
よこむき
)
に
臥
(
ね
)
てゐる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
雀
漢検準1級
部首:⾫
11画
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
“金雀”で始まる語句
金雀枝
金雀
金雀児
金雀兒