“水々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずみず61.5%
みづ/\23.1%
みず/\7.7%
みづ/″\7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という頓狂声に、亭主の船頭が近づいて見ると、バケツの中に浮いているのは、確かに人間の、しかも水々みずみずしい女の腕に相違ない。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
が、いぢけたのでもちゞんだのでもない。吹込ふきこけむり惱亂なうらんした風情ふぜいながら、何處どこ水々みづ/\としてびやかにえる。襟許えりもと肩附かたつきつまはづれも尋常じんじやうで、見好みよげに釣合つりあふ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なぜかと云うのに、此の室内を領しているものはおびたゞしい首、「死」の累積るいせきなのである。そう云う中にあってその娘の持つ若さと水々みず/\しさとは一層引き立って見えたであろう。
しかしあのあか水々みづ/″\したは、ながい/\野山のやまゆきえるまでのあひだを、かみ小鳥達ことりたち糧食りやうしよくにとそなへられたものではないかとおもふと、痛々いた/\しくなたれたひとつみおそろしい。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)