“鉈”の読み方と例文
読み方割合
なた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新田にいだの方はそんなに仕事がひどえのがあ、お美代。——新田さ嫁に行ぐが、なたで顔剃らせるが——って話は聞いでいだげっとも。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
腰になたのような物を差した農夫の影は、縄のはしを口にくわえ、老猿ろうえんのように、もう中腹の灌木に手をかけていた。そして上から
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白く砕ける急湍から、青く渦巻く深潭へ、深潭から又急湍へ——大きななたの背を見るような黒影が、視線をかすめて、スッと過ぎてゆく。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)