“きんせんか”の漢字の書き方と例文
語句割合
金盞花100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓の下には背の低くて小さい向日葵ひまわりと、赤がちの黄の金盞花きんせんかが咲いていた。セーニャははいり口から飛び込むと、もう窓に顔を見せて、ぴっと下唇を尖らした。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
佐野も妾のために夢中だったのです。妾達はショコラ酒を飲んで、金盞花きんせんかの花と共に寝床に埋れました。
バルザックの寝巻姿 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
緋桃ひとうが、連翹れんぎょうが、樝子しどみが、金盞花きんせんかが、モヤモヤとした香煙の中に、早春らしく綻びて微笑わらっていた。また文弥君が、最前の短歌を繰り返し繰り返し、朗詠しだした。
随筆 寄席風俗 (新字新仮名) / 正岡容(著)