“火盞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほざら60.0%
ひざら40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇宙人生のかくれたる意義を掻き起すととなへながら、油乾ける火盞ほざらに暗黒の燈火ともしびを點ずるが如き痴態を執るものではなかつた。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
火盞ほざら真鍮しんちゅうは錆びていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
的なきにを放つのではない。男といはず女といはず、既に十三、十四、十五、十六、といふ年齢としの五十幾人のうら若い胸、それが乃ち火を待つ許りに紅血の油を盛つた青春の火盞ひざらではないか。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
まとなきにを放つのではない。男といはず女といはず、既に十三、十四、十五、十六、といふ年齡の五十幾人のうら若い胸、それがすなはち火を待つばかりに紅血こうけつの油を盛つた青春の火盞ひざらではないか。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)