“ひざら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒザラ
語句割合
灯皿40.0%
火皿40.0%
火盤10.0%
火盞10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し風が強くなってきたのか、或いは、さしも夜更けてきたせいか、ドボリ、ドボリ、という川波の音が灯皿ひざらの細いほのおするかに聞えてくる。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
火皿ひざらは油煙をふりみだし、炉の向ふにはここの主人が、大黒柱を二きれみじかく切って投げたといふふうにどっしりがたりとひざをそろへて座ってゐる。
家長制度 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
かたよき貝の火盤ひざら
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
まとなきにを放つのではない。男といはず女といはず、既に十三、十四、十五、十六、といふ年齡の五十幾人のうら若い胸、それがすなはち火を待つばかりに紅血こうけつの油を盛つた青春の火盞ひざらではないか。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)