“稚木”の読み方と例文
読み方割合
わかぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樺の木の葉はいちじるしく光沢はめていてもさすがになお青かッた、がただそちこちに立つ稚木わかぎのみはすべて赤くも黄ろくも色づいて
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
毒々しい触手を伸ばした羊歯しだ類。巨大な白星海芋。汁気の多い稚木わかぎの茎は、斧の一振でサクリと気持よく切れるが、しなやかな古枝は中々巧く切れない。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
みんなは稚木わかぎの藪の中へ犬を追いこんで、角笛を吹いたり、大聲で呼んだりした。そしてしまいに、犬が森じゅう隈なく探しまわったことを確認した時、がっかりしてもどって來た。