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稚木
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わかぎ
ふりがな文庫
“
稚木
(
わかぎ
)” の例文
樺の木の葉はいちじるしく光沢は
褪
(
さ
)
めていてもさすがになお青かッた、がただそちこちに立つ
稚木
(
わかぎ
)
のみはすべて赤くも黄ろくも色づいて
あいびき
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
毒々しい触手を伸ばした
羊歯
(
しだ
)
類。巨大な白星海芋。汁気の多い
稚木
(
わかぎ
)
の茎は、斧の一振でサクリと気持よく切れるが、しなやかな古枝は中々巧く切れない。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
みんなは
稚木
(
わかぎ
)
の藪の中へ犬を追いこんで、角笛を吹いたり、大聲で呼んだりした。そしてしまいに、犬が森じゅう隈なく探しまわったことを確認した時、がっかりしてもどって來た。
ユダヤ人のブナの木:山深きヴェストファーレンの風俗画
(旧字新仮名)
/
ドロステ=ヒュルスホフアネッテ・フォン
(著)
彼方此方
(
かなたこなた
)
にむらむらと立
駢
(
なら
)
ぶ
老松奇檜
(
ろうしょうきかい
)
は、
柯
(
えだ
)
を交じえ葉を折重ねて
鬱蒼
(
うっそう
)
として
翠
(
みどり
)
も深く、観る者の心までが
蒼
(
あお
)
く染りそうなに引替え、
桜杏桃李
(
おうきょうとうり
)
の
雑木
(
ざつぼく
)
は、
老木
(
おいき
)
稚木
(
わかぎ
)
も押なべて一様に枯葉勝な立姿
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
石の外へ
這
(
は
)
い出して
覗
(
うかが
)
うと、雨はいつか止んだらしいが、風はゴーッと唸って、樺の
稚木
(
わかぎ
)
が騒いでいる、聞きなれない
禽
(
とり
)
が、吐き出すように、クワッ、クワッと啼いている、どす黒い綿雲がちぎれて
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
稚
常用漢字
中学
部首:⽲
13画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“稚”で始まる語句
稚
稚児
稚子
稚気
稚兒
稚拙
稚内
稚児髷
稚心
稚児輪