“おさなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稚気66.7%
幼気33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皺面じゅうめんつくり涙は出れど、稚気おさなぎめられたさがいっぱいに、こちゃ泣きはせぬわいと額をでて泣顔を、隠す心はさすがにも名に負う武士の種なりき。〔伽羅千代萩めいぼくせんだいはぎ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
或は苦労が上辷うわすべりをして心にみないように、何時迄いつまで稚気おさなぎの失せぬお坊さんだちの人もあるが、大抵は皆私のように苦労にげて、年よりは老込んで、意久地いくじなく所帯染しょたいじみて了い
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
瓦に劣る世をよとはおぼしも置かじを、そもや谷川の水おちて流がれて、清からぬ身に成り終りし、そのあやまちは幼気おさなぎの、迷ひは我れか、なかだちは過ぎし雪の日ぞかし。
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)