“野呂間”の読み方と例文
読み方割合
のろま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後私は佛蘭西の農民も見たが、彼等の最も優れたものでさへも、モオトンの娘達に較べると、無智で下品げひん野呂間のろまだと思はれた。
これしきの事をもし驚ろく者があったなら、それは人間と云う足の二本足りない野呂間のろまきまっている。人間は昔から野呂間である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かの女はむす子が巴里パリの街中でも、かの女を引っ抱えるようにして交通を危がり、野呂間のろま野呂間のろましかりながら、かの女の背中をでさするのをおもった。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)