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野呂間
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のろま
ふりがな文庫
“
野呂間
(
のろま
)” の例文
その後私は佛蘭西の農民も見たが、彼等の最も優れたものでさへも、モオトンの娘達に較べると、無智で
下品
(
げひん
)
で
野呂間
(
のろま
)
だと思はれた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
これしきの事をもし驚ろく者があったなら、それは人間と云う足の二本足りない
野呂間
(
のろま
)
に
極
(
きま
)
っている。人間は昔から野呂間である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
かの女はむす子が
巴里
(
パリ
)
の街中でも、かの女を引っ抱えるようにして交通を危がり、
野呂間
(
のろま
)
野呂間
(
のろま
)
と
叱
(
しか
)
りながら、かの女の背中を
撫
(
な
)
でさするのを
想
(
おも
)
った。
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
勝手に腰かけていて取りにくれば黙々として金を出すほうも、いかにもいぎりす人らしく、
莫迦々々
(
ばかばか
)
しく
野呂間
(
のろま
)
で、神経のふといところがうかがわれる。
踊る地平線:03 黄と白の群像
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
わたしは十二の歳から村の入口の
咸享酒店
(
かんこうしゅてん
)
の小僧になった。番頭さんの
被仰
(
おっしゃ
)
るには、こいつは、見掛けが
野呂間
(
のろま
)
だから上客の
側
(
そば
)
へは出せない。店先の仕事をさせよう。
孔乙己
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
なかなかよく練れていそうである。それと
比較
(
くら
)
べるとこちらの二人はどんなものかな。これも非常に気が合って、それで二人とも駄々っ子で、何か
野呂間
(
のろま
)
のようでもある。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
姉も同じく、配給所の前に立並ぶ女達の中には少くとも五六人は似た顏立を見るやうな奧さんである。ヒステリツクでもなく、と云つて、さほど
野呂間
(
のろま
)
にも見えず
華美
(
はで
)
好きでも吝嗇でもない。
或夜
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
野呂間
(
のろま
)
な姿までが、にわかによく見えてきて、半蔵は、自慢らしく云った。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
藤原の不実はこれ/\お
母
(
ふくろ
)
の心の悪い事はこれ/\で、一体喜代之助が屋敷を
逐出
(
おいだ
)
されたのは
私
(
わたくし
)
故ではなく、全体了簡がけちんぼで、意地が悪くって、
野呂間
(
のろま
)
だからとか
何
(
なん
)
とか
悉
(
こと/″\
)
く書いてあるから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そこが
職業
(
しょうばい
)
だもの。掴まってばかりいたら、職業にならないじゃないの。
小父
(
おじ
)
さんなんかも(掴まらなけりゃあ、やるがなあ……)って言っているんだけど、小父さんのような
野呂間
(
のろま
)
なんかにはとても出来やしないんだよ。」
街底の熔鉱炉
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
野呂間
(
のろま
)
じゃ天下の助けはできない
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
案外に
野呂間
(
のろま
)
で、今日を今日として悠々と楽しむ心も一面には持っていそうにも思われる。だが、あの子供らしい「ジャメジャメ」にも何かしらの暗い哀調は籠っていた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
姉も同じく、配給所の前に立並ぶ女達の中には少くとも五、六人は似た顔立を見るような奥さんである。ヒステリックでもなく、と云って、さほど
野呂間
(
のろま
)
にも見えず
華美
(
はで
)
好きでも
吝嗇
(
りんしょく
)
でもない。
或夜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
呂
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“野呂間”で始まる語句
野呂間達
野呂間顔
野呂間弁護士