“下品下生”の読み方と例文
読み方割合
げぼんげしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも俺のような下品下生げぼんげしょうの男が、実理をさとる手数をいとうて空理をそうなどともがき廻るから間違いが起る。そうだ、帰るのだ、やっと分ったよ。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
だから俳句も上品上生じょうぼんじょうしょうの人の俳句はそれなりに選抜をして採る。以下下品下生げぼんげしょうに至るまで九品くほんの仏のそれぞれの俳句は、それぞれの天分に従って採る。とこういう考えが私の頭の中にあった。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
こうしたはなやかな遊びも派手はでな人出入りの物音も遠く離れた所で聞いている紫の女王にょおう以外の夫人たちは、極楽世界に生まれても下品下生げぼんげしょうの仏で、まだ開かないはすつぼみの中にこもっている気がされた。
源氏物語:23 初音 (新字新仮名) / 紫式部(著)