“下生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したばえ66.7%
げしょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下生したばえ羊歯しだなどの上まで、日の光が数知れず枝をさしかわしている低い灌木かんぼくの隙間をようやくのことで潜り抜けながら、まだらに落ちていて
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
下生したばえを奇麗に払った自然の築山つきやま、砂地の踏心地ふみごこちもよく、公園の名はあっても、あまり人巧じんこうの入って居ないのがありがたい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
大迦葉が入定にゅうじょうして弥勒の下生げしょうを待つ所を、耆闍崛山ぎしゃくつせんとするは『涅槃経後分』に基づき、鶏足山とするは『付法蔵経』に拠る(『仏祖統紀』五)。
この人間ののがれがたい苦悩と哀愁を、いつかは完全に抜き棄てんがために、下生げしょうしたもうべしという仏様ほとけさまが、やはり船に乗り水を渡ってこの岸にお着きなされるものと
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)