下生げしょう)” の例文
大迦葉が入定にゅうじょうして弥勒の下生げしょうを待つ所を、耆闍崛山ぎしゃくつせんとするは『涅槃経後分』に基づき、鶏足山とするは『付法蔵経』に拠る(『仏祖統紀』五)。
この人間ののがれがたい苦悩と哀愁を、いつかは完全に抜き棄てんがために、下生げしょうしたもうべしという仏様ほとけさまが、やはり船に乗り水を渡ってこの岸にお着きなされるものと
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
涼しさは下品げぼん下生げしょうの仏かな
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
『観弥勒菩薩下生げしょう経』に、時気和適、四時順節、人身百八のうれいなく、貪慾瞋恚愚痴大ならず、人心均平にして皆同一意、相見て歓悦し善言相向い、言辞一類にして差別なき事