“げしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下性45.5%
下生36.4%
下将9.1%
碍障9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬彦集ふゆひこしゅう』のねずみと猫の中に、誰にも嫌われた或る猫の下性げしょうを直すために、土を入れた菓子折を作って、「何遍なんべんとなく其処そこへ連れて行っては土の香をがして」
指導者としての寺田先生 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
この人間ののがれがたい苦悩と哀愁を、いつかは完全に抜き棄てんがために、下生げしょうしたもうべしという仏様ほとけさまが、やはり船に乗り水を渡ってこの岸にお着きなされるものと
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
途々みちみち、此方をさえぎったものは、ことごとく首と胴とをことにしておる事実を。名もなき下将げしょうの分際をもって、顔良、文醜ぶんしゅうにも立ち勝れりと思いあがっておるこそ不愍ふびんなれ。むだな死は避けよ。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下将げしょうの分際で、嘆願に出るなど、僭越せんえつの沙汰です。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まず、念仏を先に唱え候え。——自分の有智うち、無智、悪行、善行、職業、骨肉、すべての碍障げしょうはばめられず、ひたすら、仏光に向って、一念十念、称名しょうみょうあること浄土の一歩にて候ぞや」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)