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下性
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げしょう
ふりがな文庫
“
下性
(
げしょう
)” の例文
宅
(
うち
)
へ来た当座は
下性
(
げしょう
)
が悪くて、食い意地がきたなくて、むやみにがつがつしていたので、女性の家族の間では特に評判がよくなかった。
子猫
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
『
冬彦集
(
ふゆひこしゅう
)
』の
鼠
(
ねずみ
)
と猫の中に、誰にも嫌われた或る猫の
下性
(
げしょう
)
を直すために、土を入れた菓子折を作って、「
何遍
(
なんべん
)
となく
其処
(
そこ
)
へ連れて行っては土の香を
嗅
(
か
)
がして」
指導者としての寺田先生
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
下性
(
げしょう
)
が悪くって
寐小便
(
ねしょうべん
)
の始末に困った事だの、
凡
(
すべ
)
てそうした
顛末
(
てんまつ
)
を、飽きるほど
委
(
くわ
)
しく述べた中に、
甲府
(
こうふ
)
とかにいる親類の裁判官が、月々彼女に金を送ってくれるので
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一軒隣は
按摩
(
あんま
)
だと云うじゃねえか。
取附
(
とッつ
)
きの相角がおでん屋だッて、かッと飲んだように一景気附いたと思や、夫婦で夜なしに出て、留守は
小児
(
こども
)
の番をする
下性
(
げしょう
)
の悪い
爺
(
じい
)
さんだと言わあ。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下性
(
げしょう
)
の悪いのは少し気をつけて習慣をつけてやれば直るだろうと思った。それでまずボール箱に古いネルの切れなどを入れて彼の寝床を作ってやった。
ねずみと猫
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
どうしてもどろぼう猫の性質としか思われないものをもっているようである。その上にこの猫はいわゆる
下性
(
げしょう
)
が悪かった。毎夜のように座ぶとんや夜具のすそをよごすのであった。
ねずみと猫
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕