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下生
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したばえ
ふりがな文庫
“
下生
(
したばえ
)” の例文
下生
(
したばえ
)
の
羊歯
(
しだ
)
などの上まで、日の光が数知れず枝をさしかわしている低い
灌木
(
かんぼく
)
の隙間をようやくのことで潜り抜けながら、
斑
(
まだ
)
らに落ちていて
風立ちぬ
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
下生
(
したばえ
)
を奇麗に払った自然の
築山
(
つきやま
)
、砂地の
踏心地
(
ふみごこち
)
もよく、公園の名はあっても、あまり
人巧
(
じんこう
)
の入って居ないのがありがたい。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
この上もなくよい香を放つ蔓性植物や花の
下生
(
したばえ
)
が、人の手による精巧極まる仕事の豊かな骨組みをなしていることは、日光をして一層感銘深いものにしている。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
どうしたらいいのでせう? 人が云つてゐますよ、あの丘のそばの
下生
(
したばえ
)
の中には蝮がゐるつて。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
岩のすぐ下手に、緑の芝地のごく小さな
凹地
(
くぼち
)
があって、それが、土手と、その辺にすこぶるたくさん生えている膝くらいまでの高さのこんもりした
下生
(
したばえ
)
とで隠されていた。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
▼ もっと見る
そこでは、ヘブリディーズ
4
あたりの波のように、低い
下生
(
したばえ
)
が絶えずざわめいている。しかし天には少しの風もない。そして太古からの高い
樹々
(
きぎ
)
は強い
轟音
(
ごうおん
)
をたてて永遠に彼方此方へ揺れている。
沈黙:——神話
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
舟を
水草
(
みづくさ
)
の岸に着けさして、イタヤの薄紅葉の中を
彼方此方
(
あちこち
)
と歩いて見る。
下生
(
したばえ
)
を奇麗に拂つた自然の築山、砂地の踏心地もよく、公園の名はあつても、あまり人巧の入つて居ないのがありがたい。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
けふは、
下生
(
したばえ
)
に
枯葉
(
かれは
)
の山
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
三番目の木は一
叢
(
むら
)
の
下生
(
したばえ
)
の上に二百フィート近くも高く空中に聳え立っていた。巨人のような植物で、赤い幹は小屋ほどの大きさがあり、その周囲の広い
樹蔭
(
こかげ
)
では歩兵一箇中隊でも演習が出来たろう。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
“下生”の意味
《名詞》
極楽浄土に往生する階位である九品のうち上品、中品、下品をそれぞれ三分した下位。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“下生”で始まる語句
下生経