“げび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下卑95.1%
下品1.6%
下婢1.6%
下鄙1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今ごろ髪を七三などに結って、下卑げび笑談口じょうだんぐちなどきいてっくりかえっているそこらのお神なぞも、鼻持ちのならないものであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おまけに人情はすすどうて、人がらの下品げびていることは、京から西には見られぬことじゃ
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下婢げびた笑いと揶揄やゆのなかを、耳を覆った気で潜りぬけ、やっと藤屋へ走りこんだ千浪が、裾をおさえて梯子段を駈け上って、二階の部屋の障子をひらくと——。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この句の如きは趣向も下鄙げびておらず、趣も自然であるし、たしかに好句である。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)