“げぼん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下品77.8%
下凡22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或時病気でなやんでいたが、夢に墨染の衣を着た坊さんが来て、青白二茎の蓮華をもって来て往生の時と極楽の下品げぼんから上品じょうぼんに進むというようなことを教えて行ったという奇瑞がある。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
まどひなくて経ずする我と見たまふか下品げぼんほとけ上品じやうぼんほとけ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
紋服に仙台平せんだいひらの袴。すこし下凡げぼんの気あいがあるが、どうしてなかなかの器量。
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
道がけわしいからである。これに対し他力門を進む者は、絶対他主の境に活きるのである、救いを誓われている道に身を任すのである。それ故下凡げぼんの者といえども、救いから離れることはない。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)