“きやうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狂氣50.0%
狂気18.8%
狂喜12.5%
慶喜6.3%
驚奇6.3%
驚悸6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにわすてて、狂氣きやうきごとく、その音信おとづれてくと、おりうちやう爾時そのとき……。あはれ、草木くさきも、婦人をんなも、靈魂たましひ姿すがたがあるのか。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
勝手かつての方へ立いで見れば家内かないの男女狂気きやうきのごとくかけまはりて、家財かざいを水にながさじと手当てあたりしだいに取退とりのくる。水はひくきに随てうしほのごとくおしきたり、すでたゝみひたにはみなぎる。
わたくし狂喜きやうきのあまり、唐突いきなり武村兵曹たけむらへいそうくびけて
上宮皇子方便し、和国の有情あはれみて、如来の悲願を弘宣ぐせんせり、慶喜きやうき奉讃せしむべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
ときどき不安と驚奇きやうきとの気分の中で
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
元来彼は死と云ふと、病的に驚悸きやうきする種類の人間で、昔からよく自分の死ぬ事を考へると、風流の行脚あんぎやをしてゐる時でも、総身に汗の流れるやうな不気味な恐しさを経験した。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)