狂気きやうき)” の例文
旧字:狂氣
狂気きやうきした、へんだ、とふのは言葉ことば切目毎きれめごとみゝはいつた。が、これほどたしかことを、渠等かれらくもつかむやうにくのであらう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勝手かつての方へ立いで見れば家内かないの男女狂気きやうきのごとくかけまはりて、家財かざいを水にながさじと手当てあたりしだいに取退とりのくる。水はひくきに随てうしほのごとくおしきたり、すでたゝみひたにはみなぎる。
狂気きやうきがくにつれて波だちわたり
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
狂気きやうきの色とめがたの疲労つかれに、今は
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)